発表会にむかって、がんばってできたこともあれば、うまくいかず悩むこともあって、
苦しかったり難しかったり、いろいろあって発表会の日を迎えられたことと思います。
音楽は「一回限りの時間芸術」なので、必ず練習どおりにいくとは限りません。
でもそれも大切な経験のひとつ。
うまくいくいかないに関係なく、だれかとくらべるでもない。
つなげていきたいのはその先の世界です。できるできないの世界の先。
音楽は、これからの人生の途上で、ずっとよりそってくれるともだちのような存在です。
苦しい悲しいときに、それを乗り越えていくちからのもとに、音楽は必ずなってくれます。
ことばであらわせない感情のひだを、音楽、ピアノを通して表現することで、自分のほんとうの気持ち、感情を結晶させ、昇華させることができる。
人間関係やコミュニケーションで悩んでいる子、おとなしい子、集団になんとなくなじめない子、、、いっぱいいると思います。
そんな子ほど、他に表現の手段を持っておくことはとても大事なこと、きっと助けになるはず、という気持ちを、ピアノを教えていく上で、私は常に持っています。
人は表現すること、コミュニケーションを求める生き物。
今回も、生徒さん皆さんに曲のイメージを絵に表現していただきました。
絵をみると、ほんとうにひとりひとり全然違う。
「この子の中にこんな世界があったんだ・・・」 とても感動します。
自分の内側にある気持ち、感覚、どう感じているかをイメージして実際に表現することで初めて湧き出てくるもの。それは、子ども達の大切な財産、宝石の原石です。
その宝石たちがキラキラと輝いた今日の1日を、皆さんと共有できたことに、心から感謝したいと思います。
本日はほんとうにありがとうございました。
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